第壱章:常磐緩行線とは何ぞや

 

今回のこの特集、まずここを語らなくては始まりません、ということからはじめたいと思います。後々のお話にも絡んでまいりますので、ノートの準備を!!(嘘です

 

 

1.どこを走ってる?

常磐緩行線JR常磐線、綾瀬から取手に至る路線で、電車内の路線図には

        常磐線各駅停車・地下鉄千代田線直通Joban Line[local train]-Chiyoda Subway Line through service

と書かれていて、グレーで示されている路線です。

常磐緩行線1つの路線ではなく、常磐線の綾瀬(北千住)?取手間の複々線(線路が4本)の一部です。

それを構成する駅たちは以下のオリジナル路線図を参照して頂きましょう。

渾身の手作りですw クリックで拡大できます。

ご覧になればお分かりになるとおり全部で14駅なのです。

ちなみに常磐快速線常磐線との違いは帯の色もそうですが、前者は上野から取手間のみの運行、後者は上野から取手からの先、土浦方面に向かう路線ということです。上野?取手間はよく一まとめにされることが多いです。

常磐緩行線の北千住はJRの駅ではなく、東京メトロ千代田線の駅なのですが、よく、常磐緩行線の駅とともに出てくるので、一応入れました。

詳しい乗り換え路線については他の章で触れたいと思います。

 

 

 

 

2.常磐線が二つあるわけ

1. で書いたとおり、綾瀬(北千住)?取手間が複々線となっておりますが、これは常磐快速)線(以下快速線と書きます)と常磐緩行線緩行線と書きます)で分けられているからなのです。

これは常磐線に限ったことではなく、総武線中央線、私鉄では東武伊勢崎線小田急線でも行われていて、これを緩急分離といったりいたします。

さて、青帯&エメラルド帯の常磐(快速)線、緑帯の常磐緩行線、なぜこれらは一まとめにされないのか?

一言で言えば、小学校における算数の授業で、“ゆっくり基礎からやりたい人”、“がっつり応用をやりたい人”でグループ分けをするようなものなのです。

同様に常磐線もどの駅にも止まる“緩行線”(ゆっくり基礎からやりたい人)、ガンガン飛ばして主要な駅に止まる“快速線”(がっつり応用をやりたい人)でグループ分けされております。

やはりどちらも一まとめにすると(比較的)効率が悪いのであります。

 

 

3.行き先について

参考までに綾瀬駅での列車の本数を上げておきます。調査方法はJR東日本の綾瀬駅の時刻表を印刷し、手動で集計いたしました。(何度も数え万全を期しましたが、万が一ミスを見つけましたら、メールにてお知らせくださいますようお願い申し上げます!)

地下鉄代々木上原・小田急線方面(平日)

行き先

本数※

備考

代々木上原

131

 

唐木田

19※

小田急線内多摩急行運転

霞ヶ関

8

 

明治神宮前

5

7時、8時台のみ

北千住

2

4:38、0:27発の列車のみ

     綾瀬で折り返す千代田線列車を除きます。常磐緩行線から千代田線に入る列車のみの本数です。

 

地下鉄代々木上原・小田急線方面(休日

行き先

本数※

備考

代々木上原

117

 

唐木田

16

 

北千住

2

 

明治神宮前

0

休日は運行なし

霞ヶ関

1

0:04発の列車のみ

     綾瀬で折り返す千代田線列車を除きます。常磐緩行線から千代田線に入る列車のみの本数です。

 

常磐線取手方面(平日)

行き先

本数

備考

我孫子

113

 

取手

21

朝・夕のみ

松戸

19

朝・夕・深夜のみ

19

朝・夕のみ

 

常磐線取手方面(休日

行き先

本数

備考

我孫子

103

 

取手

14

朝・夕のみ

松戸

12

朝・夕・深夜の一部

7

朝・夕のみ

 このように、他社線へ行く利便性を考えたさまざまな行き先が設定されております。興味を持った方は、全ての行き先を目撃・撮影してみてはいかがでしょうか。

 

 さて、簡単ながら、常磐緩行線についてご説明申し上げましたが、これは”舞台”です。つぎは、舞台を”駆けて、舞う”俳優達をご紹介いたします。

 第弐編へ続きます・・・(といいたいですが準備中です^^;)

 

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